京セラは19日、トヨタ自動車の新型「プリウス」に太陽電池モジュールの供給を開始したと発表した。車載部品として耐熱、耐振動、耐衝撃などの項目で評価実験を行い要求基準を満たした。専用ラインを設けて専属の生産技術担当者を配置し、生産管理を徹底する。 新型プリウスのルーフ部に搭載する太陽電池には、高い外観品質が求められることから、京セラは表面に微細な凸凹をつける独自技術「RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)」を活用した。プラズマと反応性ガスによって表面に凸凹をつけ、表面で反射する太陽光を吸収し効率を高める。同時に色調は均一性のある濃紺色となり外観性に優れるとする。 太陽電池モジュールの出力は平均56ワット、セルの変換効率は16.5%。セルは滋賀八日市工場で、モジュールは三重伊勢工場で生産する。京セラは原料調達からシリコンの鋳造、切断、ウエハー基盤の製造、セルの製造、モジュールの組み立てま