ワークフローシステムは、ある程度以上の規模の企業における決裁やほかの部署への業務依頼を迅速、確実に行えるようにするためのツールとして有益だ。事前に周到な計画・設計を行った上で利用し、効果が最大限に発揮されるようにしたい 企業がある程度大きくなると部署が増え、かつ組織が階層化することで縦と横のコミュニケーションが難しくなる。このような組織形態の中で決裁(縦のコミュニケーション)やほかの部署への業務依頼(横のコミュニケーション)をスムーズに行う仕組みとしてワークフローがある。ワークフローは、申請者がフォーマットの決まった基本様式に必要項目を入力して申請すると、承認者の承認を経て最終決裁者まで届き、最終決裁者が決裁を行うことで決裁が下りるというシステムである。 通常この仕組みを電子システムを使わないで行おうとすると、紙の申請書を作成し、承認者全員から承認印をもらったうえで最終決裁者に決裁印をもら