東京都足立区が民間に管理運営を委託している区立図書館を雇い止めされた女性司書(52)が、委託業者に地位確認などを求めた訴訟の判決で東京地裁は12日、雇い止めを無効と認め、未払い賃金約255万円の支払いなどを命じた。 判決によると足立区は地方自治法の「指定管理者」制度に基づき、平成22年4月から5年間、区内の金属加工業者に図書館の運営を委託。女性は毎年更新の有期雇用で採用されたが、24年1月、「業務遂行能力が不十分」との理由で更新拒絶を通知された。 鷹野旭裁判官は「図書館を運営するには司書の資格を持つ人を常に一定数配置しておく必要があり、女性が契約更新を期待したことは合理的だ」と指摘。業者側は「女性は協調性を欠いていた」と主張したが「能力不足や勤務態度の悪さがあったとは認められない」と退けた。
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