ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙で勝利してから、多くの投資家が投資判断の修正に迫られている。そのいくつかは報じる価値があるが、先ずは世界経済に一番強気なものから取り上げよう。かつてジョージ・ソロス氏のもとで働き、ソロス氏とともに1992年のポンド危機におけるポンド空売りを行ったスタンレー・ドラッケンミラー氏である。 世界経済に強気 ドラッケンミラー氏はこれまでゴールドを大量に買っていた投資家として知られていたが、今回のアメリカ大統領選挙を受けてその方針を全面的に転換したという。次期大統領ドナルド・トランプ氏の経済政策について、CNBCのインタビュー(原文英語)で次のように語っている。 保護貿易の恐怖ばかりが強調されているが、その他の政策におけるプラスの面に比べてそれは誇張され過ぎている。 彼の言うプラスとは何か? それはトランプ氏が主張している規制緩和である。 アメリカ経済はあまり