公取委は昨年12月27日、一昨年12月に社名公表した13社によるその後の取組内容を公表した。本文に上げたメーカー系物流会社による取り組み状況は、「価格転嫁を申し出たすべての取引先の要求に対し、合理的な理由を確認した場合、双方合意の上、値上げを受け入れた」とある。 トラック事業者が運賃交渉に用いたものは、国交省告示の標準的な運賃とその考え方の基礎になる原価計算の手法、そして自社の諸原価だ。 「合理的な理由を確認」することも十分に可能なものだが、それでも1%、1%、1%といった不合理な形の「双方合意」。運賃額の合理性とは? そのことの算数的な意味と実態経済的な意味の違いを、まざまざと見せつけられる一例だ。 あるトラック事業者は時々夢を見るという。「乗務員が退職しましたからもう業務の対応ができません。補充もできません。そう話すと取引先が『他の業者から手が上がればそっちに切り替えてもいいの?』と聞
![「今の運賃ではこの金額での人材募集しかできない」 運べないものは運べない|労務管理|物流ウィークリー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e41136a7347d75513bd219978ffd180df266ff2f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fweekly-net.co.jp%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F10%2F28153430_m-700x467.jpg)