2004年10月23日に発生した新潟県中越地震。この時、人口2167人の高齢化・過疎化が進んだ村、山古志村(現長岡市)は「全村避難」をしなければならないほどの壊滅的な被害を被った。その山古志村・最後の村長として住民とともに約3年2ヵ月で「全村帰村」を成し遂げたのが、長島忠美衆議院議員だ。1年前の東日本大震災後、あらゆる場面で「リーダーの必要性」が大いに問われたが、リーダーは災害時のみならず普段からどう行動すれば、非常時も住民の生命や財産を守ることができるのか。未曾有の災害を経験し、復興を成し遂げた長島元村長だからこそ語れる、災害に対峙するリーダーのあるべき姿について聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子) 災害時、リーダーに必要なのは 「言葉」より「行動」 ――04年10月に起きた新潟中越地震は、長島議員が当時村長だった山古志村に壊滅的な被害をもたらしました。地震発生前から村と