黒人リズム感の秘密 2004.9.12. 「不気味な東洋人が奇声をあげて挑発するもんだから、向こうは当然むかつく。で、ダンスのバトルとなる。(中略)追々ダンサーたちが集まってきてワッカになる。そこで1対1の勝負をする。ひどいときは1対8のバトルをやったこともある。負けたことは一度もない。当たり前だ。こっちはプロだ。あらゆるファンクスタイルをこなすわけだから」 著者、七類 誠一郎(トニーティー)は26歳でアメリカに渡った。大学院を卒業してからのことで、ダンスで身を立てようと考える者にとっては、遅いと言える年齢だろう。 しかし、わずか6年後にロサンゼルスにダンススタジオを設立するほどの成果を挙げるのだから、たいしたものである。著者の胸の内にみなぎる自信は本書のあちこちに披瀝されている。 上記に引用した文は、著者の修業時代のエピソードであるが、武術修業者が強そうな相手を求めてストリートファ