東レ子会社の東レ建設(大阪市)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)などは30日、高齢者や初心者も気軽に農作業ができる「シェアリング農業」の実証実験を9月に始めると発表した。体への負担を抑える作業台や、あらゆるモノがネットにつながるIoT技術を使い、高齢者や女性含め農場周辺の多くの人が農作業に参加できるようにする。東レ建設やATRに加え、東京農業大学やグリーンファームかずさ(千葉
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2017年9月30日(土)の筑波宇宙センター特別公開にあわせ、聴覚障がいを持つ方を対象に手話案内ツアーを開催します。 このツアーは、S-1衛星試験棟「宇宙開発のいま・むかし」、C-5宇宙飛行士養成棟「ようこそ!宇宙飛行士養成棟へ」、W-3宇宙実験棟2階「スペースサイエンスワールド」を巡り、JAXA筑波宇宙センターで取り組んでいる研究や、今の「宇宙開発」の進捗状況について、最新情報をわかりやすく、手話で案内します。 ツアーは、10時30分から11時45分までの午前コースと、13時30分から14時45分までの午後コースの1日2回開催されます。各コース定員は10名ずつです。 参加を希望する方は、9月15日(金)までに、メールまたはFAXで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の広報部企画・普及課まで連絡下さい。なお、希望者多数の場合は先着順になります。詳しくは、J
聴覚障害者にも邦画を楽しんでもらおうと、映画館を経営する業者などの団体「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)が9月に東京、大阪など4都府県の映画館で初めて、スクリーンに字幕が浮かんでいるように見えるメガネ型機器を導入する。大手映画配給会社も協力し、このシステムに対応できる作品を増やす方針で、機器があれば全国の映画館で同様の体験ができるようになる。 映画のバリアフリー上映を目指すNPO法人「メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)」(東京都)は、作品の上映と同時進行で情報端末に字幕を表示できる無料アプリ「UDCast」(ユーディーキャスト)を開発。映像を鑑賞できる市販のメガネ型機器にアプリをダウンロードして着用すれば、スクリーン上に字幕が浮かんで見えるシステムを考案した。
音のない世界を疑似体験し、言葉に頼らずコミュニケーションを楽しむ「ダイアログ・イン・サイレンス」が東京都渋谷区の「ルミネ ゼロ」で開催されている。日本では初開催で、20日まで。 参加者は音を遮断するヘッドセットを装着。聴覚障害のある案内人に率いられ、顔の表情やボディーランゲージのみで「対話」する。1998年にドイツで始まり、世界6カ国で100万人以上が体験した。 会場には七つの部屋があり、異なる体験ができる。「手のダンス」では参加者が影絵で様々な形や物を表現。「顔のギャラリー」では表情のみで「喜び」や「怒り」などの気持ちを表し、「形と手」では箱の中身を身ぶり手ぶりで伝え合う。 総合プロデューサーの志村真介さんは「単なる聴覚障害の疑似体験ではなく、言葉の壁を越えた人とのつながりを感じてほしい。東京五輪・パラリンピックに向け、多くの外国人が日本を訪れている中、この体験は外国語が話せなくてもコミ
近年では聴覚障害者が利用できるサービスや製品は増えているものの、劇場における舞台鑑賞においては依然困難が伴うというのが現状だ。そこで、電子業界大手のサムスンが開始したのが、VR(仮想現実)の技術を活用して聴覚障害を持つ人々でも手話通訳を介さずに劇場で舞台を楽しめるようにするプロジェクト「Theater For All Ears」だ。 このプロジェクトは、サムスンが開発しているVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」とスマートフォンを使用することで、俳優が発した言葉の字幕をリアルタイムで見ることができるようにするというものだ。 この独創的で革新的なプロジェクトはブラジルの広告代理店Leo burnett Tailor Madeとの連携により生まれたもので、ブラジルのFrei Caneca Theatreで2017年5月12日に初演された演劇「O Pai(The Father)」からス
東京都立墨東特別支援学校の生井恭子教諭(41)らが、障害のある子どもたちへの本の読み聞かせ活動の記録をまとめた「おはなし会がはじまるよ-特別支援学校(肢体不自由校)での図書館活動-」を自費出版した。 特別支援学校での読み聞かせや図書活動についての記録は少なく、生井教諭は「障害があっても本を楽しんでいる子どもたちの姿をたくさんの人に知ってほしい」と話す。 墨東特別支援学校で児童生徒に向けて本を読み聞かせる「おはなしの会 うさぎ」は、2012年に始まった。都内の区立図書館に勤務した経験がある生井教諭が、当時の知人のつてをたどり、図書館などで読み聞かせ活動を続けている佐藤凉子さんら3人に打診。メンバーは国語の授業や課外活動の時間に教室を回り、月2、3回のペースで本や紙芝居を使った読み聞かせを続けてきた。
8耐決勝前日にパレード…ボランティア120人募集 体が不自由で車椅子に乗っている人などが、オートバイの後部座席に同乗し、鈴鹿サーキット内を走行できるイベントが、29日に行われる。ハンドルを握る往年の名ライダーや現役選手たちの体と一緒に専用ベルトで固定し、安全を確保する。ライダーは「風を切って走る素晴らしさを感じてほしい」と参加を呼びかけ、サポートするボランティアも募集している。(南条哲治) イベントは、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)などで活躍した水谷勝さん(67)(愛知県津島市)の約20年前の体験がきっかけ。オートバイメーカーのテストコースで行われた体験走行会で、車椅子で見学に来ていた20歳代の男性を誘い、後部座席に乗せてみた。するとカーブを曲がる度、男性が自らの体を支えようと、太ももに力を入れるのを感じたという。 「動かないはずの男性の脚が動いた気がした。男
国内外の視覚障害者による初めての「視覚障害者囲碁世界選手権」が11月17〜19日、奈良市の春日野国際フォーラム甍(いらか)別館で開催され、中国や台湾、フランスなど、国内外の招待選手最大16人が頂点を目指す。視覚障害者囲碁は専用の碁盤を奈良在住の男性が開発し、世界に広まったといい、発祥の地でこの秋、熱戦が繰り広げられる。 視覚障害者囲碁は約40年前、桜井市で繊維会社を経営していた米田昌徳さん(80)が、視力を失った囲碁好きの親族のために「触れて分かる」碁盤を考案したことに始まる。 現在、世界各地で使われている視覚障害者用の碁盤は、縦横19本のマス目の線が立体的に盛り上がり、手で触って位置が確認できるようになっている。碁石の裏には溝があり、碁盤に固定できる仕組みだ。碁石の白黒は、黒石についた突起で確認できるという。 現在、囲碁をたしなむ視覚障害者は全国で200〜300人、県内では30〜40人い
視覚障害者が音楽を演奏するための「点字楽譜」。その普及をめざす「点字楽譜利用連絡会」(点譜連)の集いが7月1日に東京都内で開かれ、皇后さまが初めて出席することになった。音楽家でもある皇后さまは、自らの著書の印税などを寄付するなど、点譜連の活動を支えてきた。 点字楽譜は五線を使わず、音の高さや長さ、指づかいなどを六つの点の組み合わせで示す。作成はボランティアの手作業で、普及が課題となっていた。 皇后さまは、皇太子妃時代から各地の点字図書館や点字新聞の作成現場を視察しており、視覚障害者のために「何か力になれないか」と、寄付などで協力をしてきた。点譜連代表で全盲のバイオリニスト和波孝禧(たかよし)さん(72)は「皇后さまの存在が点字楽譜作成にかかわるボランティアら関係者の励み」と話す。 1日の集いでは、ホルン奏者の坂田優咲さん、プロフルート奏者・綱川泰典さんらの演奏のほか、和波さんらが点字楽譜の
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