寄稿:欣喜堂★活字書体設計 今田欣一 ●キャピタルとミナスキュール●ブラック・レター体●ヴェネチアン・ローマン体●イタリック体●オールド・ローマン体(前編)●オールド・ローマン体(後編) ●スクリプト体●トランディショナル・ローマン体●モダン・ローマン体●20世紀のローマン体●19世紀のディスプレイ書体●サン・セリフ体 ●この原稿の元になった書籍「タイプフェイス・デザイン事始」は、こちらで注文購入できます キャピタルとミナスキュール 1 インペリアル・キャピタル(Imperial capital) ローマ帝国は、紀元前八世紀ごろ、ラテン人がイタリア半島のテベレ川下流域に建てた古代都市国家にはじまる。紀元前272年イタリア半島を統一し、ポエニ戦争に勝利して地中海沿岸一帯を支配したが、そののちも内乱がつづいた。この内乱を収拾したオクタビアヌスの即位により帝政に移行した。 最盛期の五賢帝時代(9
※本記事は2009年に私のブログで公開していた記事を加筆修正して転載したものです。 10年以上前、欧文(アルファベット・ラテン文字)の筆記体がレアになっている、という以下のコラムが話題になったことがあります。 元記事が残っていたことにも驚きですが(笑)、2020年現在、もう学校では教えていないものらしいですね。 今は欧米でも常用してる人は少ないようです。欧米人と付き合いのある方々は解ると思いますが、彼らの書く文字は学校でいうところのブロック体を独自に崩したもので、はっきり言って日本人には判読不能なものが多いです(笑)。私は Doyald Young さん(2011年逝去)というアメリカのデザイナーの方から直接著書を購入したことがありますが、その荷物のラベルに書かれていた文字が異様に角ばってくっきりしていたのを覚えています。日本企業と仕事をすることが多かった Young さんは、自分が日常的
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