浴衣の季節も終わりに近づいているが、和服について興味が尽きない。別に着るというわけではなく「物と人との関係」で和服の仕組みに興味が尽きないのである。その興味深い仕組みを挙げてみると、 1.和服を仕立てるプロセスに生地の再利用システムが内蔵されていること。 2.使用に伴う汚れ・劣化に対して補修、補強、部分取り替え等が全体でなく部分で対応する仕組みが内蔵されている。 3.和服の形(基本形)が固定されているがそれに付加される物(裃、帯、羽織等)又は変化(裾はしょり、たすき掛け等)で多様性や機能性が形成されている。 4.人体との寸法で重要視されるのは丈、裄、胴回り程度と少なく、フィットさせるという感覚はない。単純な構成と寸法で全てに合うように出来ている。 5.着こなしの自由度が非常に大きい。 6.たたむと平面になる収納形態を取り、収納体積が非常に小さい。 以上6つの仕組みが現在の消費文化のなかで新
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