わたしの最初の本、『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』(00年10月刊)は、「ネットバカ」の愛称で多くのファンを獲得し、ネット界を目指す若者のバイブルとも言われるようになりました。彼らの間では主に「回し読み」で親しまれたようですが、このほどようやく絶版になりました(しくしく)。 これを読んだ人のなかには、あまりの意外な展開に「これはフィクションだ」と思い込んでしまった人もいたようですが、ここに書かれていることはすべて実際に起こったことであり、登場人物の感情の動きについても事実に近いもので、私が創作した部分はほぼ皆無です。ようするに、取材はたいへんだったんです。 ここには初期のネットベンチャーの起業パターンについての、また渋谷で起きたビットバレーのムーブメントについての貴重な記録が含まれています。そこでわたしは、これをサイトで公開し、より多くの人に閲覧していただくのが適当と判断しました