先日観てきた『アトミック・カフェ』(感想はコチラid:gotanda6:20041029)に関連して、日本では“核”がどのように扱われてきたかに興味を持ったので、今読んでる本がコレ。 武田徹の『「核」論―鉄腕アトムと原発事故のあいだ』という本。ぜんぜん硬い本ではなくて読みやすく、滅法おもしろい。戦後、核がどのように社会に受容され、その後反発に変わったかについて、文献やエピソードを徹底的に調べてまとめ考察したもの。 アメリカの核拡充政策をバックに中曽根康弘(ポートピアの犯人だっけ?)がいかに勢力を伸ばしたかとか、正力松太郎(初代原子力委員長)の読売新聞が当時は原子力広報紙だった話とか、ゴジラのアイデアの元ネタとか、手塚治虫が何を思ってアトムと命名したかとか、ポップカルチャーの領域まで含めた広範な核・原子力の考察になっている。 昔は、民間治療レベルで放射能が体にいいと本気で信じられていたりした
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