消費者などの行動を観察し、そこから得られた知見や洞察を製品やサービスの改善や新事業のアイデアに生かすなど、イノベーションを起こす手法として期待が高まっている。 エスノグラフィーが注目される理由の1つとして、「ユーザー中心の設計」(User Centered Design=UCD)と呼ばれるものが、デザインや開発において主流になってきたことが挙げられる。 真に「欲しいもの」を知る 製品ありきで、操作性などに利用者が慣れるように仕向けるのではなく、利用者が真に欲しいと思っているものを知り、より価値ある体験や経験を提供しようという動きである。 先進国などでは市場が成熟し、既存の製品やサービスと差異化することが難しくなっている。消費者が本質的に欲しているものは何か。それを問い直すことが求められており、エスノグラフィーは、それに資すると考えられているのだ。 エスノグラフィーは既存のアンケート調査やグ
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