バロウズは1960年代には、J・G・バラードらによってニュー・ウェーブSFの星と評価された。その後も、パフォーマンス・アーティストのローリー・アンダーソンや、ロックミュージシャンのカート・コバーン(ニルヴァーナ)らが彼に心酔している。私生活では、妻のジョーン(1923–51)を射殺するなどの事件を起こしている[2]。 1914年、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスに生まれる。ニューヨーク州生まれの祖父ウィリアム・シュワード・バロウズ1世はキー入力式歯車式加算機を安定駆動する油圧装置を発明した発明家で、バロース加算機社[3]を設立したことで知られる。しかし彼は43歳で早世し、残された息子たちは遺産管理人のアドバイスに従い、相続した株式や特許の全てを売却してしまう。 バロウズの父モーティマー(1885–1965)はガラス工場を経営する中小企業主だった。その息子であるバロウズはアメリカ中西部で