イントロ 日立製作所 研究開発グループの中田です。普段、エッジコンピューティングや分散システムの研究開発、またシステムアーキテクトをやっています。 公私ともにQiitaは初投稿です。 今回は、Rayを紹介します。 Rayは、分散処理を含むアプリを開発するためのライブラリおよび実行環境です。まだ日本では情報が少ないのですが、海外では有名企業や大学がこぞって活用しており、かなりホットなライブラリだと思います。今年2020年10月1日にバージョン1.0がリリースされました。また同じタイミングにRay Summitが開催され、50本程のセッションで多数の活用事例が紹介されました。 Rayは、通常の手続き型言語を容易に分散処理化できるものであり、データ分析やエッジ/IoTの分野で有用に思えるので、日本でも広まって欲しいと思っている次第です。 本記事では、そもそもここでの分散処理とは何か、から始めて、