クロード・ジョゼフ・ヴェルネ『夏の夕べ、イタリアの風景』(1773年) ハイドンとモーツァルトの聴き比べ 前回は、ハイドンが1782年に作曲したシンフォニー 第77番 変ロ長調を取り上げました。 今回聴くのは、モーツァルトが1779年に作曲したシンフォニー 第33番 変ロ長調です。 二大巨匠が近い時期に作曲したシンフォニーの聴き比べです。 調性も同じ変ロ長調で、穏やかで癒される、似た雰囲気をもっています。 モーツァルトは、ハイドンがこの頃に作曲したシンフォニーをよく研究し、その影響を受けていますが、第33番を書いた頃は、まだ第77番は出来ていません。 一方、ハイドンはモーツァルトのシンフォニーをほとんど知らないはずです。 モーツァルトが書いたこの頃までのシンフォニーは、度重なる演奏旅行での、滞在先でのコンサート用か、ザルツブルクでの宮仕え中に、その小さな町での用途で書かれました。 この時期