こんにちは、やのです。 今日は、言語学会の懇親会で「Advent Calendarやるけど、どう?」と声をかけて頂いたときに話していたことをブログにしたいと思います。(心理)言語学に本当に脳科学的手法は必要なんか?という話です。 簡単な自己紹介私の専門は、言語学の中でも「心理言語学」と呼ばれる分野で、主にことばの獲得・理解・産出・障害を研究する分野です。学際的な分野なので研究者によって関心事はばらばらなのですが、私個人は、ひとが言葉を理解したり話たりするときに、どのようにして統語構造を作っているのか、どのように意味解釈を行っているのかということに関心があります。 心理言語学の方法言語研究において実験的なアプローチが必要かどうかについては様々な議論がありますが(例えばPhillips, 2009; link)、先週のブログに書いたように、心理言語学では実験的なアプローチはほぼ必須です(そもそ