並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 2 件 / 2件

新着順 人気順

グアテマラ カクチケル語の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 心理言語学の方法|やのまさ

    こんにちは、やのです。 今日は、言語学会の懇親会で「Advent Calendarやるけど、どう?」と声をかけて頂いたときに話していたことをブログにしたいと思います。(心理)言語学に本当に脳科学的手法は必要なんか?という話です。 簡単な自己紹介私の専門は、言語学の中でも「心理言語学」と呼ばれる分野で、主にことばの獲得・理解・産出・障害を研究する分野です。学際的な分野なので研究者によって関心事はばらばらなのですが、私個人は、ひとが言葉を理解したり話たりするときに、どのようにして統語構造を作っているのか、どのように意味解釈を行っているのかということに関心があります。 心理言語学の方法言語研究において実験的なアプローチが必要かどうかについては様々な議論がありますが(例えばPhillips, 2009; link)、先週のブログに書いたように、心理言語学では実験的なアプローチはほぼ必須です(そもそ

      心理言語学の方法|やのまさ
    • 理解しやすい語順と話しやすい語順が同じとは限らない 東北大学の少数民族語研究

      東北大学大学院の小泉政利教授らの研究グループは、少数民族の言語の脳内処理過程を研究した結果、話しやすい語順を決める主な要因は思考の順序、理解しやすい語順を決める主な要因は文法処理の複雑さであり、両者は異なることを世界で初めて実証した。 カクチケル語(マヤ諸語の1つ)は、中米グアテマラの中部で話される消滅危機言語。文の語順が比較的自由(VOS、SVO、VSO、OVSなど)で、VOS語順が最も文法的に単純な基本語順となっている。研究グループは、カクチケル語の母語話者が、話したり聞いたりする際の脳内処理過程を計測し、言語学、心理学、脳科学の観点から研究してきた。 研究グループの実験では、OS言語であるカクチケル語の理解や産出の際、統語処理の複雑さに応じてVOSが他の語順よりも脳活動での処理負荷は低い(容易に理解される)と判明した。しかし、産出頻度(表現時にどの語順をどの程度用いるか)は思考の順序

        理解しやすい語順と話しやすい語順が同じとは限らない 東北大学の少数民族語研究
      1