射出成型などの成形加工において、樹脂原料の乾燥は基本中の基本です。3Dプリンタでも例外ではありません。フィラメントに水分があるといろんな悪影響がでてきます。十分な乾燥がされていない、乾燥にバラつきがある、などは造形不良の原因となります。フィラメントの乾燥は何に気を付けたらいいか、あまりこれといった考え方がありません。3つの視点から整理してみたいと思います。 1.乾燥の方法 水分はシリカゲルでとれる? 樹脂の水分は表面に吸着しているものだけでなく、分子に構造的に取り込まれているものが多いと言われています。デシケーターにフィラメントとシリカゲルを入れて、多少水分が取れる可能性はありますが、ほとんどの水分は残ったままになると考えたほうがよさそうです。シリカゲルは一度乾燥したフィラメントに対し、再度水分が取り込まれないよう防湿保管するためのものとして使うことが好ましいです。 高温保管なら大丈夫?