ガブリエーレ・ベッラ『北方の君主たちを迎えて音楽愛好協会で行われたヴェネツィアの娘たちの演奏会』 ミサをサボった神父さま 前回はヴィヴァルディの宗教音楽を聴きましたが、彼の作品で一番人気なのは言うまでもなくコンチェルトです。 バロック時代のコンチェルト(コンチェルト・グロッソ)は、アレッサンドロ・ストラデッラ(1644-1682)という、プレイボーイの音楽家が創始したといわれています。 ストラデッラは、ある貴族の愛人の音楽教師として雇われたものの、その愛人と愛人関係になり、怒った貴族によって暗殺されたという人物ですが、そのコンチェルトを形式として確立させ、広めたのは、これまでも私の一押しとして取り上げてきたアルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)です。 ヴィヴァルディはコレッリの形式からスタートし、リトルネッロ形式で新しい境地を開き、ヨーロッパ中で人気を博すに至りました。 バッハのコ