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一気圧とはの検索結果1 - 4 件 / 4件

  • 数値計算の面白さ|ロボ太

    私は数値計算で科学研究を行う、「数値計算屋」と呼ばれる種類の研究者です。数値計算で科学を研究するということはどういうことか、何が面白いのか、簡単に紹介してみようと思います。 数値計算にも多くの種類がありますが、私がやっているのは主にシミュレーションです。シミュレーションとは、興味ある世界をデフォルメして、そのデフォルメされた世界をコンピュータの中で再現し、何が起きるのかを調べる研究手法です。 さて、数値計算屋はデフォルメした世界を創造しますが、手元には、その世界のソースコードがあります。このソースコードを見れば、その小さな世界で起きる全てのことを予想できるでしょうか? 簡単な例をあげましょう。札幌のように、格子状の道を考えます。今、大雪が降ったとして、道が確率1-pで通行止めに、確率pで通行できるとしましょう。このとき、無事な道だけを通って、左端から右端に行ける確率Pは道が無事な確率pにつ

      数値計算の面白さ|ロボ太
    • スタンフォード大教授の言う「現代の男性は以前と比較して”劣化”している」は本当か。データと統計の罠について。

      最近、インターネット上でデータや統計を色々と参照しつつ仮説などを提示する人をみるようになってきた。 これ自体は非常に喜ばしい事だと思う。 単なる個人の感想ではなく、なんらかの根拠を元に推論を展開するのは現代科学の基盤的な行いであり、極めて発展性があることだからだ。 ただ・・・その一方でこれらを色々と誤った方向に使ってしまっている人が多いのも、また事実である。 データや統計は、誰も知らなかった事実をあぶり出す事にも使えるのだが、一方でとんでもないウソをでっち上げられるのにもしばしば使用される。 この差が何なのかを学ぶために一から全てを学ぶのは物凄く大変だし、ちょっと効率が悪い。 そんな事をせずとも、ちょっとした思考のクセのようなものを持つだけで、これらに振り回される率は著減する。 というわけで、今回は数学を使わない統計の読み方のコツのようなものを書いていこうかと思う。 もっともらしい意見には

        スタンフォード大教授の言う「現代の男性は以前と比較して”劣化”している」は本当か。データと統計の罠について。
      • USBメモリのトンネル効果

        USBメモリのトンネル効果 ミクロな世界を扱う量子力学という学問があります。 量子力学の世界はこの世界と全く異なる物理法則を持っているかの如く難解なものです。 全てが確立で支配されるその世界は、かの有名なアインシュタインも「神はサイコロを振らない」と言い否定したものです。 量子力学が発生するきっかけがアインシュタインの『光電効果』だったのも皮肉な話です。 この記事では、量子力学とそれがもたらした技術革新について話してみたいと思います。 無限の障壁を超える『トンネル効果』 量子力学の一つに『トンネル効果』というものがあります。 マクロな視点で例を表すなら、柵で囲まれた領域かなと思います。 柵が低ければ、足を上げて柵を越えることが出来ます。 鍛えれば身長と同じくらいの高さの柵も超えられるでしょうか? しかし、無限に高い柵に囲まれた領域には、入ることが出来ないでしょう。 量子トンネル効果は、無限

        • 人類が初めて目にした「真空」とは? - そして男は時計を捨てた・・・

          「真空」とはどんな状態のことをいうのでしょうか? それが明らかになったのは17世紀のことでした。かつて、「真空」や「気圧」の姿を浮かび上がらせた画期的な実験があったのです。 古代ギリシアの哲学者デモクリトス(紀元前470頃~紀元前380頃)は原子論において「万物は原子と空虚(真空)からできている。そのほかには何もない」と主張しました。 つまり、あらゆるモノは何もない空間(真空)のなかを動き回る無数の原子でできていると言ったのです。しかし、当時、原子の存在はおろか真空の存在も原子論者の頭のなかにあっただけにすぎず誰もその存在を示すことはできなかったのです。 原子論を支える真空の存在は、「自然は真空を嫌う」と一蹴されたのです。 「自然は真空を嫌う」という視点から、ストローでコップの水を飲むことを考えてみましょう。 ストローを吸ったからといって、ストローのなかが真空になるわけではありません。自然

            人類が初めて目にした「真空」とは? - そして男は時計を捨てた・・・
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