(2023年7月11日追記:過去に執筆した文章を読み返し、一部の表現に反省すべき箇所があったと判断したため、本文に修正を加えました。) 企画の趣旨について 私は「ロボットアニメ」というジャンルに強い苦手意識、いや忌避感を持っていた。 理由は大きく分けて二つある。第一に、戦後日本におけるTVアニメの開闢以来、「ロボットアニメ」の歴史は分厚く積み重なっており、近寄りがたいジャンル(要は「一見さんお断り」)に思えたことが挙げられる。高校や大学の先輩方にも「ロボットアニメ」に造詣の深い方は少なくなかったが、彼らが推薦する作品はどれも、2009年の大学入学時点で少なくとも10年以上前のアニメばかりで(例えば『マクロス7』など)、青年期の私には「懐古厨」的な(もっと言葉を悪くすれば「老害」的な)仕草に映った。加えて、細かな知識の量と正確さを競い合うような彼らのコミュニケーションに怖気づいた。彼らの仲間