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  • 『理系のための読書指南 1. 外国、特に西洋の古典』

    理系の若い人がこれから一生かかってどのように読書遍歴をしたら良いか、独断と偏見に満ちた視点から指南いたします。 これは読書の上級編ですから、先ず初級編をクリヤーしたことが前提です。本気で読書を始める前に、初級編では古典的とされている小説を楽しんで下さい。日本物でも外国物でも構いません。日本物では、夏目漱石、森鴎外、志賀直哉、井上靖、あるいは何でも構いません。外国物なら、スタンダールでもドストエフスキーでも何でも、気に入った物を読めば良い。 でも何時までも小説ばかり読んでいては駄目です。小説は、いくら優れていると言っても、所詮ちっぽけな人間の頭が想像できたことしか書いていない。だから、適当に小説で感激したらそれを卒業して、いよいよ上級編としてノンフィクションの古典的名著に進まなくてはならない。 この場合、外国物から入るか、日本物から入るか決めておいた方が良い。 工学も自然科学も基本的には西洋

      『理系のための読書指南 1. 外国、特に西洋の古典』
    • 浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館

      浮世絵版画には、いろいろな文字が書き込まれています。たとえば、こちらの歌川国貞「二十四好今様美人 甘い物好」を見てみますと、画面のいたる所に文字が散らばっています。 読める文字もある一方で、不思議な形をした謎の記号も。 実は、これらの文字、浮世絵が制作された背景を知るための重要な手がかりなのです。今回は、浮世絵に描かれた文字の秘密に迫ってみましょう。 ①題名 右上にある赤い長方形は、作品の題名です。「二十四好今様美人」(「十」は五の文字を2つ並べています)というシリーズ名が記されています。 孝行に優れた中国の24人の人物を「二十四孝」といいますが、その「孝」を「好」ともじり、芝居好き、酒好き、祭り好きなど、いろいろなものが好きな女性たち24人=「二十四好」を集めたシリーズとなっています。 注目は振り仮名。「二十四好今様美人」という題名は、そのまま「にじゅうしこう いまようびじん」と読んでし

        浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館
      • 遊びをせんとや生まれけむ 〜「梁塵秘抄」 - ことばを食する

        遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 平安時代末期の1180年ごろ、後白河法皇によって編まれた「梁塵秘抄」の中で、もっとも知られているのがこの歌ではないでしょうか。この歌が涼しい風のように心に触れてくるのは、言葉の後ろに、描かれていない反語とも言うべき世界を感じ取るからだと思います。 人は遊びをしようと生まれてきた。戯れにただ興じようと生まれてきた... (...はずなのに、大人になるとあくせく働き、人間関係に疲れ悲しみ、不運を嘆き....) かっこ()で括った部分には人それぞれの思いが入るのでしょうが、わたしの場合は辛い境遇にあるときほど、つい口ずさみたく歌です。この歌が持つ魅力の構図、平安時代だろうと現代だろうと色褪せない普遍性があります。 歌は七五調4節で、以下のように続きます。 遊ぶ子どもの声聞けば 我が身さへこそ揺(ゆる)がるれ 遊ぶ子どもの声を聞くと、大人の自分も声

          遊びをせんとや生まれけむ 〜「梁塵秘抄」 - ことばを食する
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