長きにわたりサッカーファンを魅了し続けた“規格外”のストライカー久保竜彦が歩み始めた新しい生活。それは現役時代から思い描いていたプランでもあり、ケガに悩まされ続けた彼だからこそたどり着いた境地でもあった。 人の多い都会が苦手だった久保が、「気持ちいい場所」で歩み始めた新たな人生とは? 引退した現在も実践する驚きのトレーニング法、独特な子育て論なども含め、第二の人生を歩むに至ったその人生観に迫る。 (文=中野和也、写真=中野香代) 前回記事はこちら 誰しもに訪れる定年=引退後のプラン プロフェッショナル・アスリートの定年は、ビジネスマンよりも20年以上早く訪れる。 その定年=引退を自分で決められる選手は、ほんの一握りだ。多くの場合は、契約をしてくれるクラブがなくなってしまうという辛い現実を突きつけられて、定年という壁が突然、目の前に立ち塞がる。そこに対して、常に準備をしていないと、次の人生が