有志からの意見表明 | gakusya
今年の9月、北京滞在中の研究者が中国当局によって拘束されたことが明らかになりました。彼は我々の古くからの友人であり、大切な同志です。同じ中国近現代史を研究する者として、研究に向き合う彼の真摯な姿勢に刺激を受け、切磋琢磨してきた我々は、この事態を極めて大きな衝撃をもって受けとめています。 関係当局は、友人の拘束の理由、そのほか一切の背景事情を、いまだ明確にしていません。中国はグローバル・ガバナンスの改革に積極的に貢献する大国としての意識を強めています。しかし、理由を開示せずに人を拘束することは、決して国際社会に受けいれられるものではありません。現に日本の学界では、本件を受けて中国との研究交流を控える動きが広がりつつあります。 私たちは、一日も早い友人の解放を強く願います。同時に、友人の拘束により、日中間の学術交流に甚大な影響を及ぼしかねない事態が生じたことに危機感を募らせています。中国当局が
