菊切手とは? 明治32年~明治41年にかけて、9年間に渡って発行された切手です。額面が5厘・1銭・1銭5厘・2銭・3銭・4銭・5銭・6銭・8銭・10銭・15銭・20銭・25銭・50銭・1円の15種類あり、高額面切手として5円と10円の菊切手があります。 菊切手は天皇家の象徴でもある菊の花を図案に採用し、日清・日露戦争に勝利を治めた日本の強さを誇示するための切手としても言われています。 菊切手が発効された当時、世界的には切手の図案には国家元首を採用することが多かった為、菊切手も5円・10円という高額の切手の図案だけは「神功皇后(じんぐうこうごう)」の図案が取り入れられています。この神功皇后の図案は日本で初めて女性を切手の図案にした切手として知られています。 当時の国家元首と言えば、明治天皇ですが、明治維新により神格化された天皇を切手の図案として使用することは不敬に当たるとして、神功皇后が切手