新型コロナウイルス感染症が蔓延し、緊急事態宣言が行われた我が国であったが、今年(2020年)4月の死亡者数を見ると「前年同月」(2019年4月)と大きな変わりなかった―。 厚生労働省が6月26日に公表した2020年4月分の「人口動態統計速報」から、こうした状況が明らかになりました(厚労省のサイトはこちら)。 2020年1-4月の死亡者数、前年同期から2.1%減、衛生環境の向上か 人口動態統計は、少子化対策など厚生労働行政の施策立案のための基礎資料を得ることを目的に、▼出生▼死亡▼婚姻▼離婚▼死産—の5つの事象を把握するものです。 例えば我が国では、少子化と高齢化が同時に進行しており、「社会保障制度の存続」や「医療・介護サービス基盤」が崩壊の危機にあります。こうした状況を客観的に把握し、解決策を考える上で人口動態統計のような基礎調査は極めて重要です。 さらに今般、新型コロナウイルス感染症が世