【野球】小田幸平 携帯に遺書を残した男のサヨナラ打 2枚 第一印象は最悪に近いものだった。2006年1月のナゴヤ球場。巨人にFA移籍した野口茂樹の人的補償として中日に移籍してきた小田幸平。初めて合同自主トレに参加した彼を取材したいと球団広報に頼み込み、練習終わりで時間を作ってもらった。 選手ロッカーから出てきた小田は、明らかに不機嫌そうだった。そして「なんすか?別に話すことないんですけど」と切り出してきた。その後、いくつかの質問を投げかけたが、「いや、特に」「そうですね」の連発。イメージした答えを引き出すことができず、力不足を痛感したのを覚えている。 心の距離が一気に縮まったのは2月のキャンプ。食事の約束をしていた井端弘和が、「もうひとりいいですか」と連れてきたのが小田だった。初めての名古屋生活をサポートしてくれていた先輩が紹介した人、ということで気を許してくれたのだろう。爆笑トークで宴席