2007年に発覚した「消えた年金記録問題」。連日、大きく報道されていたので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?当時、約5,095万件もの年金記録が持ち主不明となっていました。それから10年経った2017年3月時点でもなお約1,951万件の年金記録が持ち主不明のまま残っていました。現時点でも多数の持ち主不明の年金記録があるようです。特に危ういのはオレンジの年金手帳の人です。あなたの年金記録は大丈夫ですか? どうして年金記録の漏れが生じたのか? 非常に多くの年金記録が持ち主不明のまま残っています。国民年金や厚生年金などの保険料をちゃんと納めてきたのにもかかわらず、その記録が反映されず記録漏れの状態になっている人がいるのです。では、どうして年金記録の漏れが生じてしまったのでしょうか? その理由は、1997年1月に実施された「基礎年金番号」の導入です。 1996年12月までの公的年金制度