現在もそうですが、私は「滑舌(かつぜつ)」が悪いです。自分の滑舌の悪さに気付いたのは小学1年生のころでした。 当時の私はどうやら「つ」が発音できてなかったみたいです。「つ」を「とゅ」と発音してしまうようでした。友達から指摘されて、自分でもそのように発音していることに気付いたのです。まあ、気づいたところで対処のしようがないので、しばらくその"欠陥"を無視していました。 その頃、クラスメイトにYという友人がいました。どうやらYは「ら」が発音できないらしいのです。Yが発する「ら」は、私の耳には「だぁ」に聞こえました。Yは「らくだ」を「だぁくだ」と発音してしまうのです。 2人は共に「ある平仮名が言えない症候群」を発症しているということで、それ以降急速に親しくなっていきました。 そんな時、他のクラスメイトがあろうことか担任のM先生(当時50代後半のおばちゃん)に、私たちの症候群を告発しちゃったのです