昨夏に『坂道合同オーディション』が行なわれ、今年の3月にはNHK『坂道テレビ ~乃木と欅と日向~』が放送され、雑誌『Seventeen』には「坂道系女子」になるためのあれこれを紹介するコーナーが設けられ、7月末から合同企画『ザンビ』の第5弾が始動するなど、乃木坂46、欅坂46、日向坂46(と吉本坂46)という、いずれも秋元康がプロデュースする個々のグループの垣根を超えて「坂道シリーズ」というブランド自体によりいっそうの注目が集まっていると感じられる昨今、ここではそれぞれの違いを踏まえつつ、その彼方にある「坂道性」を探っていきたい。 乃木坂46、欅坂46、日向坂46の成り立ちと、グループのロゴにも象徴される関係性 坂道シリーズの先陣を切り、その姿を目にしない日はないほど、いまなおその勢力図を拡大し続ける乃木坂46がAKB48の公式ライバルとして誕生したのはいまからおよそ8年前の2011年8月