現在も世界中で愛され続けるアナログ・シンセ、初代JUNO-6、JUNO-60、そしてJUNO-106。これらのシンセを開発されたのは、故・井土秀樹(いづちひでき)さんです。 2018年、この「ローランドの楽屋にて」に3週に渡ってご登場いただき、貴重なお話をうかがいました。わたしがまだ20代だったころからお変わりなく、誰にでも分け隔てなくニコニコと接し、裏表のまったくない、とっても純粋な方でした。メルマガが発行されて間もなく、急逝されました。 この号は2018年の3週分を2019年にダイジェストにしたものです。 2022年4月発表の新製品JUNO-Xをきっかけに、井土さんが残したオリジナルJUNOの開発ストーリーを皆さんに知っていただきたく、バックナンバーを掲載します。 *** おはようございます。 坪井佳織です。 まず、今からン十年前、この1枚の写真に遡りたいと思います。 井土少年は5才の