思えば出逢った時から主導権は完全に彼に握られていた恋愛でした。私が学生時代にしていたバイト先の社員で仕事を色々と教えてもらったのが出会いでした。 少し年上の彼は違う大人の魅力にあふれていてすぐに惹かれてしまったのですが、とても口がうまくていつも私を褒めてくれる男性でした。 実際には、私だけでなく色々な女性にも口がうまくてそういう所には、気が付いていたのですが惚れた弱みで変だなと思った部分に目を瞑っていたのは事実です。 自己肯定感が低くて自分に自信が無かった私は、そんな彼にどんどん惹かれていき自分の嫌だった部分までそこが良い所だよと褒めてくれる彼と一緒に居るとどんどん自分の事が好きになれる気がしていました。 そんな彼とやっとのことでお付き合いできた時には天にも昇る気持ちで人生ってこんなに幸せな事が起こるんだと数日間はぼーっとした気分でした。 私は、そもそも小さい頃から幸福感を感じたことが余り