戦前、2月11日は紀元節(きげんせつ)という祝日だった。 日本書記の神武天皇(じんむてんのう)即位日に由来する。神武天皇は初代天皇で、日本を建国したとされる人物である。 『日本書記』には、神武天皇の即位について以下のようにある。 辛酉年春正月 庚辰朔 天皇即帝位於橿原宮 引用:『日本書紀』卷第三、神武紀 「辛酉年春正月」というのが、神武天皇の即位日である。 これを西暦(グレゴリオ暦)にすると、紀元前660年2月11日となる。 『神武天皇東征之図』の八咫烏に導かれる神武天皇、原典:Artelino 明治6年(1873年)10月14日、政府は太政官布告(明治初期の法令の形式)により、2月11日を「紀元節」とし祝日とした。 その後70年以上、2月11日は祝日「紀元節」だった。 昭和23年(1948年)7月20日、「国民の祝日に関する法律」が施行され、紀元節は廃止となってしまった。 これは連合国軍