「取材者と、出稿部門のデスクと、編集者と、校閲者では、読み方が全然違う。それから、同じ校閲者でも人によって違います」。新聞校閲という仕事の難しさと面白さを、歌人としても活動するデスクと指導を受けた若手記者が語り合いました。 優柔不断でなかなか決めきれない私に対して、「先生」は判断が早い……なぜだろう? そんな疑問から、判断の仕方にまだまだ不安がある3年目記者と、入社時に指導してもらった「先生」で昨年からデスクを務める先輩記者が、「どこまで直すか」といった点や、「専門用語はそのまま使うか」など新聞校閲の仕事について語り合いました。 【まとめ・加藤史織】 沢村斉美(さわむら・まさみ) 2007年校閲記者として入社。校閲センター大阪グループ副部長。読むことならまったく苦にならないという理由で校閲の仕事に就いた。現在は育児のための短時間勤務制度を利用しながら夕刊のデスク業務に従事している。限られた