政策金利とは、景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行(日本では日本銀行)が設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼします。一般的に好景気によるインフレ(物価上昇)傾向になると政策金利を引き上げて経済の過熱を抑え、反対に不景気によるデフレ(物価下落)傾向になると政策金利を引き下げて経済を刺激します。 政策金利の動向は、投資信託の基準価額にも大きな影響があります。政策金利の上げ下げは、景気動向を見ながら段階的に行われます。一般的に政策金利引き上げの初期から中期の段階では、景気回復による企業業績の向上を期待して株価が上昇するため、株式に投資する投資信託の基準価額にプラスの影響を与えます。しかし、政策金利引き上げの最終段階では、インフレによる消費の縮小(=企業業績の悪化)や貸出金利の上昇による設備投資の縮小(=企業活動の鈍化)な