2023年6月、The Recording Academyは『グラミー賞』における楽曲内でのAIの活用に関するルール、ガイドラインを発表。同アカデミーCEOのハーヴィー・メイソンJr.は、「AIの歌っている声やAIの楽器があれば検討する」とつけ加えながらも、ソングライティングに関するカテゴリーにおいては「そのほとんどが人間によって書かれたものでなければならない」とし、パフォーマンス部門においても「対象となるのは、人間のパフォーマーだけです」と「GRAMMY.com」のインタビューで回答した(※1)。 現時点では、音声変換によるAIの声真似(ディープフェイク・オーディオ)によって故人の声をも再現可能となり(※2)、AIによって生成されたドレイクとThe Weekndの歌声を用いた楽曲、ディープフェイクによるフランク・オーシャンの偽のリーク音源が出回るといったケースまで出てきている。その一方で