写真のように、枝別れした茎には、小さな鱗片状のものが一面についていますが、こちらが葉になります。 先に述べたように、イワヒバは、ヒカゲノカズラなどと同じ小葉類に属しますが、まさに小さな葉になっています。 残念ながらこの写真ではわかりませんが、先端には胞子をつくる胞子のう穂がつきます。 普通のシダ植物とは少し違った形をしていて、独特の雰囲気の植物だと思います。 乾燥したイワヒバ イワヒバは乾燥すると、写真のように茎全体が内側に巻き込むように丸まります。 見た目は枯れたように見えますが、水分を補給されると茎は、冒頭の写真のように元通りに水平にもどります。 このような性質から、フッカツソウ(復活草)とも呼ばれます。 寒さが厳しくなると、体内の水分を減らして樹液の濃度をたかめ、凍結を防止すると言われます。 乾燥しやすい暑い夏にも、寒い冬にも強いイワヒバ、地味ですが楽しませてくれる植物だと思います。