トヨタに転身した元テレ朝、富川氏の「ジャーナリスト宣言」の問題点とは? 「トヨタイムズ」に見るトヨタのメディア戦略の野望と限界 トヨタの「罪」とは?国際ジャーナリスト連盟の倫理憲章に照らし合わせてみると… 今年3月末にテレビ朝日のアナウンサーを退職した富川悠太氏が「トヨタ自動車所属のジャーナリスト」を名乗ることを自ら宣言した。それを行った富川氏と、受け入れたトヨタの判断は、ジャーナリズムの在り方を冒涜するものであり、かつ、世界の常識からも大きく逸脱している。 「トヨタイムズ」に秘めた野望 最初に断っておくと、職業選択は自由なので、富川氏がテレビ朝日を辞めて他の職業に就くことは何の問題もない。その知名度を生かしてトヨタの広告塔になること、いわゆる「タレント活動」に転じることも職業選択の自由の域に入る。 たとえば、トヨタはオウンドメディア「トヨタイムズ」で決算や商品などに関してニュース仕立てに