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分析美学の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb

    こんにちは、ポストモダンおちょくる芸人です。 分析vs大陸のいがみ合いが三度の飯より好きなのですが、ラウトレッジ・美学コンパニオンに「ポストモダニズム(postmodernism)」の項目があったのでかんたんに紹介。 書いているのはDavid Novitzという南アフリカ出身の美学者。描写の哲学やフィクション論で注目すべき仕事をしていた人だが、がんで若くして亡くなっている。 後で述べる通り、そこまで情報量のある論文ではないですが、英語圏の哲学・美学において、フレンチ・セオリーやポストモダニズムがどう扱われているのか関心があったため、読んでみました。 以下レジュメ。 ----------✂---------- 1.ざっくりした歴史■啓蒙思想と近代哲学(16〜17世紀) 王、教会、封建制、貴族制が支配する中世から、個人の理性が重視される近代へ。 数学や論理や実証を通して、誰でも世界について正し

      分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb
    • 分析美学FAQ - 9bit

      文献を読まずにインターネットだけでお手軽に分析美学について知りたい人向けです。以下すべて私見です。 分析美学とは何ですか? 美学とは何ですか? 芸術哲学とは何ですか? 大陸美学とは何ですか? 分析美学の「分析」とは何ですか? 分析美学を使って作品を分析したいのですが 分析美学を使って批評したいのですが 大陸美学/美学史研究/表象文化論などと仲が悪いのですか? 分析美学は流行ってるのですか? 分析美学とは何ですか? いくつか答え方があります。個人的には、めんどくさいときには1つめを、実質を伝えたいときには3つめを答えます。 英語使用圏を中心にした現代の美学・芸術哲学のことです。言い換えると、よくも悪くもグローバルに支配的になりつつある、美学史ではない普通の意味での美学・芸術哲学です。 分析哲学の美学・芸術哲学版です。 美・芸術・感性などについて哲学的に考える特定の学統です。具体的には: ジャ

        分析美学FAQ - 9bit
      • ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.

        凡例:「」内は引用や論文タイトルなど、〈〉内はぼくによる強調。引用に際しては文脈に合うように断りなく改訳することがあります。また、引用ページは面倒なので明記しません。 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか——制度的分析」今井晋訳(西村清和編『分析美学基本論文集』所収)を要約する。芸術の定義論の古典であり、芸術の定義は不可能だとする論に反対して芸術の〈制度的定義〉をおこなったことで有名。ひとことで要旨をいうならば〈芸術とは、人工物であり、かつアートワールドの人間に鑑賞の候補だと認められたものである〉となるのだが、これだけではわけがわからないのでさっそく本題に。 論文の構成は以下。まず美学者モリス・ワイツの〈定義は不可能である〉という主張に反対し、芸術の定義が可能であることを示す。それからじっさいに芸術の定義を打ち出し、最後にまたワイツを批判して終わり。 ワイツ論文の紹介と批判 芸術の定義 ふ

          ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.
        • ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.

          アーサー・ダントー「アートワールド」(西村清和訳、『分析美学基本論文集』所収)を要約する。 この論文は芸術の定義論(芸術とは何か?)の古典とされるが、明示的に「芸術とは何か」という問いを立てているというより、ダントーは「ある対象oを芸術にするのは何なのか」という問いを立てているといったほうが精確だ。そして、かれによれば、それこそが「アートワールド」なのだ。アートワールドこそがあるものを芸術にするのである。 この論文は大きくいって二つの部分に分かれているといえる。一つ目は「アートワールド」という概念の導入と解説、二つ目は芸術の論理学的な分析だ。というわけで、本エントリーしてもそれに合わせて二つのセクションに截然と分けてしまい、それぞれの要約をおこなうことにする。 アートワールドとはなにか 芸術の論理学的分析 アートワールドとはなにか ダントーはまず芸術の定義論における「模倣理論」と「実在理論

            ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.
          • 初期分析美学における芸術創造論 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

            ヴィンセント・トマスの"Creativity in art"および周辺の文献をちょっと調べたので備忘録的に残しておく。 Tomas, Vincent (1958). Creativity in art. Philosophical Review 67 (1):1-15. ヴィンセント・トマスのこの文献に関しては、少し前に出た村山正碩「意図を明確化するとはどういうことか: 作者の意図の現象学」が詳しい。 村山はトマスの論文を、以下の「トマスのパズル」を提示するものとしてまとめている(p.105)。 芸術制作は芸術家によってコントロールされている。 行為者が自分の行為をコントロールする典型的ケースでは、生み出したい結果を意識し、目の前の現実がその結果と一致するように作業を進める。 しかし、芸術制作では、芸術家は生み出したい結果を(現実がそれに一致すれば、作品が完成するほど)十分に意識しているわ

              初期分析美学における芸術創造論 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
            • 星野源の超ド級ファン、全曲聴いて1時間みっちり語りましたの巻(分析美学者、難波優輝さんとともに…) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

              おひさしぶりです!!!!!! おひさしぶりの更新が文字じゃなくて音なのが若干不思議というか珍奇なきもちというかなのですが、このたび分析美学者である難波優輝さんのYouTubeチャンネルで放送中の『美学ラジオ』、星野源さん特集回に『星野源ラヴァー』役(聞き役です)としてお招きいただきました。みっちり1時間20分ほどお話いたしました。 なお、私の星野源ラヴァーとしての実績はこちらとなっております(『私の星野源ラヴァーとして実績』って何?)。ご査収ください。 hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com しかし当初の予定を大幅に逸脱し、単なる『聞き役』というよりもうだいぶかなりそれなりにけっこうガッツリしゃべった

                星野源の超ド級ファン、全曲聴いて1時間みっちり語りましたの巻(分析美学者、難波優輝さんとともに…) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
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