この記事は次のような人におススメ! 野球肩の原因となる器質的病変を知りたい 器質的病変の鑑別方法を知りたい 投球動作の理解について 5つの器質的病変 鑑別方法 腱板病変 肩甲骨運動異常 肩不安定性 上腕二頭筋腱病変(SLAP) GIRD (肩甲上腕関節内旋可動域制限) 参考文献 投球動作の理解について 野球肩が起こるようになってことについて、基本的な投球動作を理解することが必要である 投球動作は便宜上、いくつかの動作局面に分けて論じられる 投球動作を考える際に押さえておかなければことは、1回の動作が約2秒以内という短時間で終了することである コッキング期からボールリリース時まではたったの0.139秒である ボールリリース前後での肩関節内外旋運動の最大角速度は6100°/秒に達する 投球動作は高速で強い慣性力の中での運動であり、コッキング期からボールリリース直後の減速期までは意識的に関節運動