白魚、鮎、茄、軍鶏・・・四季折々の食材に纏わるあれこれを綴った 池波正太郎のエッセイ集「剣客商売 包丁ごよみ」を読みました。 エッセイがおもしろいのはもちろんですが、 剣客商売シリーズで老剣客・小兵衛が舌鼓を打った江戸の味を、 料理人・近藤文夫さんが再現しており、写真つきのレシピとして 紹介されているのが便利で良い。 この本があれば剣客商売に登場する料理を自分で作れそうです。 ところで本書に、赤穂浪士の大石内蔵助が討ち入り前に 鴨料理を食べたエピソードが紹介されていました。 大石内蔵助と主税の親子は討ち入り前、 堀部弥兵衛の浪宅で、身支度を整えて食事をしたそうです。 食べたのは、鴨の肉を炒って小さく切り、 味をつけた生卵と混ぜ合わせ、 炊きたてご飯にかけたというシンプルな料理。 夜食としてはカロリーが高そうですが、まあ討ち入り前ですしね。 この料理、呼び名がなかったので仮に「鴨肉の卵和えス