世界で最も恐ろしい話とは何かご存知だろうか? それは「牛の首」という怪談だと言われている。 この「牛の首」の話は、そのあまりの恐ろしさから聞いた人が必ずショック死してしまうため、その話を聞いた人は現在誰も生存していないと言われており、内容については謎に包まれている。 故に誰も「牛の首」の詳細を知らない。話の内容ではなく、「一番怖い話である」という事自体がこの都市伝説の肝である。 「どんな話か分からないことこそ、一番の恐怖」 そんな「牛の首」を最初に流行らせたのは小松左京の短編小説『牛の首』だろう。しかし、小松左京はインタビューで『牛の首』の話自体は昔からあったと明言しており、なぜ、どこから「牛の首」が生まれたのか、そのルーツは不明なままである。 さらに本作の舞台を「幽霊が出る」とのウワサが絶えない富山県魚津市に実在する廃ホテル・坪野鉱泉をロケ地として撮影が行われた。ここは実際に肝試しに来た