矢田坐久志玉比古やたにいますくしたまひこ神社 宿をチェックアウトして奈良盆地の北西に位置する矢田やた丘陵に向かう。法隆寺は矢田丘陵の南山麓に位置しているのだが、この丘陵にはほかにも古い神社や寺がいくつかあり、以前から法隆寺方面に行くときに拝観しようと思っていた。最初に向かったのは丘陵の東山麓に位置する矢田坐久志玉比古やたにいますくしたまひこ神社(大和郡山市矢田町965)である。 矢田坐久志玉比古神社 鳥居 この神社は、延喜式神名帳に記載されている大和国添下郡十座の筆頭社で式内大社である。神社の掲示板によると、「当地方最大の古社として創建より六世紀前半までは畿内随一の名社として栄えた」「仏法興隆とともに物部もののべ氏は四散し社運は衰退したと伝えられています」と記されている。 神社の創建については、神武天皇が長髄彦ながすねひこと戦った時に、天皇側が生駒山上から射た二番目の矢が落ちた場所であると