韓国で再び通貨危機への恐怖感が募る。 米金利上昇、半導体不況、中国の成長鈍化、ポピュリズムの跋扈、少子高齢化……。 四方八方から逆風が吹き付けてくるからだ。 ウォンは買い支えているものの、外貨準備が減り、新たな不安要因となった。 命綱の日韓通貨スワップも不発に終わる可能性があると韓国観察者の鈴置高史氏は読む。 「第2のIMF」呼ぶ政府の借金 鈴置:韓国で「来るべき通貨危機」が政争の具になっています。 保守系紙、朝鮮日報の社説の見出し「国を借金漬けにした張本人が野党になったら『国家の不渡りを憂慮』」(10月21日、韓国語版)が象徴的です。 ポイントを翻訳します。 ・[野党第1党]「共に民主党」の院内代表が「このまま行けば我が国の経済は『第2のIMF』に陥る可能性もある」との見通しも語られるのに、政府は自画自賛するだけ」と語った。 ・国会企画財政委員会の国政監査でも「共に民主党」のある議員が「