優勝の要因を「選手たちが、日々の練習から全力で取り組んで努力をした結果だ」と語ったネルシーニョ監督。自らを「柏というファミリーの父親」と語る監督らしい言葉だ なぜJ2から昇格したばかりの柏レイソルが、J1を制することができたのか? その理由は、ネルシーニョ監督が口癖のように言うこの一言に集約されているように思う。 「勝つことを、怖がってはいけない」 サッカー選手に限らずどんな分野の人も、成功したいとは願っていても、実績ゼロの状態からいきなりトップにのし上がってやろうとはなかなか考えないだろう。自分の実力を客観的に見て、「身の丈をわきまえる」からだ。だが、それはブラジル人の名将からしたら、「勝つことを怖がっている」という“逃げ”にすぎないのである。 ネルシーニョ監督は選手だけでなくスタッフに対しても、チームの力を信じ、勝利のために徹底的に準備することを求めた。 監督は自らの哲学をこう説明する
![柏レイソル優勝は序章に過ぎない。ネルシーニョ・マジックとは何か?(木崎伸也)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cf2e8c555416ecb24a7bcfb11d1a43e08b07edd1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F5%2F-%2Fimg_e562dcf229254c42da94183f8cdf3368469490.jpg)