九龍城砦(九龍城寨[1]、きゅうりゅうじょうさい、粤拼:gau2 lung4 sing4 zaai6)は、現在の香港・九龍の九龍城地区に造られた城塞、またはその跡地に建てられていた巨大なスラム街を指す呼称。 日本では九龍城砦を「九龍城」(きゅうりゅうじょう、クーロンじょう)と表記されてきたが、香港本土で「九龍城」と言った場合は九龍城砦が存在した一帯の地域名あるいは行政地区名を指す。また、日本では九龍を「クーロン」とも読まれてきたが、現地でこの呼び方をしてもほぼ通じない。詳細は九龍を参照。 九龍寨城公園。南門の跡と門の扁額(2006年) 香港では一般に「九龍城砦」と呼ばれてきたが、正式名称は「九龍寨城」(きゅうりゅうさいじょう)という。これは1994年に当時のイギリス・香港政庁が行った構造物解体時に廃棄物の中から発見された石製の大きな扁額により明確になった。この時、同時に砦時代の大砲の砲身な