アトピー性皮膚炎とは、 良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な湿疹のことを指します。 一般に乳幼児、小児期に発症しますが、成人においても頻度の高い皮膚疾患です。 わが国では約10人に1人がこの疾患に悩まされています。 患者さんの多くは「アトピー素因」、いわゆるアレルギー体質をお持ちの方が多いです。 皮膚は通常、最外層に位置する角層とその直下の表皮によって、外的要因から体を守る「バリア機能」が働いていますが、患者さんの皮膚においては、先天的な原因などによりこの「バリア機能」の低下を認めることも知られています。 これは皆様のよく直面する乾燥肌などが該当します。 アレルギーを起こす物質をアレルゲンと呼びますが、これがバリア機能の低下した皮膚に侵入することで、アトピー性皮膚炎を起こします。