おもに食物の味がわからなくなる病気が味覚障害ですが、何も食べていないのに目の中で苦い・甘い・渋いなどの味がしたり(自発性異常味覚)、何を食べてもまずく感じてしまったりすることもあります。 味覚障害は、年をとるとおこりやすく、高齢になるとこの病気になる人が増えてきます。 味覚障害は、単なる症状にすぎず、その原因は、さまざまです。 病気の治療のために服用している薬剤が原因であったり(薬剤性味覚障害)、体内の亜鉛の量が不足していたり(亜鉛欠乏性味覚障害)するほか、糖尿病、あるいは賢障害、肝障害といった全身性の病気が味覚障害の原因になっておこることもあります。 また、いろいろな検査を行なっても原因が明らかにならない味覚障害(特発性味覚障害)もあります。 これらの頻度が高いのですが、そのほかに頭部外傷、中耳炎、顔面神経まひ、口内炎なども味覚障害の原因になります。 嗅覚障害を味覚障害と勘ちがいする場合