『すべてのJ-POPはパクリである』 マキタスポーツ 扶桑社文庫 音楽ネタやゴッドタンの「マジ歌選手権」のダークネス様でも有名なマキタスポーツさん。 本書では、J-POPのヒット曲には「カノン進行」が多い、「サクラ」「ツバサ」「トビラ」という歌詞が多い、といった分析が書かれています。 音楽が好きな人であれば、これ以外にも「あるある」とうなずきたくなる内容が多く書かれています。 また、第1章に書かれていることを意識すれば、ヒット曲っぽい音楽を創れるとも思います。 しかし、本書においてマキタスポーツさんが訴えたいことは「あるあるネタ」や「音楽を創る技法」ではないと感じました。 前著の『一億総ツッコミ時代』でマキタスポーツさんが分析するように、現代は他の人の発信に対して「ツッコミ」だけの人が多く、自ら情報や表現、ネタなどを発信する「ボケ」が少なくなっているのかもしれません。 しかも、そのツッコミ