2021年7月23日、東京オリンピック開会式。世界中が注目するこのセレモニーを彩るのは、最新の技術を搭載したメイド・イン・ジャパンのプロジェクター。自国開催の晴れ舞台に、世界最高水準の技術をと奮起する技術者たち。しかしそこには、次々と立ちはだかる課題が。そしてようやく生産にこぎつけ、迎えた2020年、世界が一変する・・・。開会式本番までの、2年4か月におよぶ挑戦の日々に、独占密着した。 【映像】東京五輪の舞台ウラに密着 試練乗り越え完成!開会式を彩る最新映像技術 密着取材がスタートしたのは、2019年3月。大会が延期になるなど、まだ誰も知る由もなかったこの時、開幕を盛り上げるイベントが行われていた。 電機メーカーの大手・パナソニックが、オリンピックに向けて開発を進めていたのが、大型の業務用プロジェクターだ。会場で設営の様子を見守るのは、システムエンジニアの山本祐介さん。東京オリンピックの開